コラム

「いい人なのに、なぜ交際に発展しないのか」婚活の現場で感じた“もったいない人”の話

「いい人なのに、なぜ交際に発展しないのか」婚活の現場で感じた“もったいない人”の話

◆この記事で解決できる悩み

  • 「良い人」だと言われるのに婚活が進展しない人
  • 自己開示が裏目に出てしまうことがある人
  • 結婚相談所のサポートに不信感を抱いている人
  • 支援者やアドバイザーの“本当の役割”とは何かを考えたい人

◆婚活には“良い人”だけでは超えられない壁がある

婚活を続けていると、時に「とても人柄が良いのに、なぜか上手くいかない人」と出会うことがある。

今回は、青ねこが実際に会った“良い人だけど、交際には踏み出せなかった”女性との実録レポートだ。

この体験を通じて、「人柄以外の要素」が婚活ではどれほど重要か、そして婚活支援者に求められる姿勢とは何かを考えていきたい。

◆最初の印象は「とても良い子」

  • 服装は派手めだが、品がある
  • 店員さんへの対応も丁寧
  • 話し方も柔らかく礼儀正しい

一言でいえば、「人柄がにじみ出ている女性」だった。

しかし、話を重ねるうちに、さまざまな“課題”が見えてきた。

◆課題1:7年間アルバイトで年収157万円

低収入そのものが問題ではない。

問題は「その状態に疑問を持たず、改善の兆しが見えないこと」だ。

婚活をする上で、将来を一緒に築いていけるかは重要な判断軸。
「今の生活をどう変えていくつもりなのか」が語られないと、不安だけが残る。

◆課題2:収入に見合わない収集癖

  • ネットで服を大量に購入
  • ジャニーズグッズも集める
  • 自宅は服であふれ返っている状態

節約のために毎日自炊していると言いつつ、散財のクセが強すぎる。

お金の使い方は価値観そのもの。
この部分に大きなズレがあると、生活のすり合わせが難しい

◆課題3:家庭事情の特殊性と“同居前提”

  • 父親不在、親戚もいない
  • 母親と2人暮らし
  • 母親は働いていないが同居の可能性が高い
  • 母はネガティブな性格で収集癖あり

結婚とは、相手の人生だけでなく“家族ごと引き受ける”こと。

これは現実的な問題であり、覚悟を要するテーマだ。

◆課題4:自己開示の順序とタイミング

彼女は隠し事のない人だった。

だからこそ、交際前からすべてをオープンに話してくれたのだと思う。

しかしそれは、タイミングを誤ると“爆弾投下”のように受け取られてしまう

「最初に知れてよかった」と思う反面、「なぜこれを初対面で?」とも思ってしまうのが現実。

◆いい人だけど、交際に進めなかった理由

  • 人柄は素晴らしい
  • しかし生活環境と金銭感覚に課題
  • 結婚生活をイメージすると、パートナーとして成立しない

“否定”ではなく、「相手に合ったフィールドで戦えていない」という印象だった。

◆結婚相談所の役割とは何か?

彼女が利用していたのは、オーネット。
アドバイザーとは仲が良いらしく、相談もしていたという。

しかし青ねこは思った。

なぜ現実的なアドバイスをしない?
なぜ「年収・家庭環境・収集癖」の問題点を指摘しない?

結婚相談所はカウンセリング業者ではない。
「成婚を支援するプロ」であるべきだ。

ただの「優しい話し相手」なら、民間の相談所でなくてもいい。

◆まとめ:婚活には“見た目”や“性格”以上の現実がある

  • 「いい人なのに進展しない」と悩む人は、生活面や経済面を一度見直してみてほしい
  • 結婚は生活。人柄だけで選ばれる世界ではない
  • 自己開示も順番と温度感が大事
  • 結婚相談所は、本気で支援するなら現実も伝えるべき

◆青ねこはどうしたのか

結局、青ねこは「お断り」の連絡を入れた。
だが今回は、いつものようなテンプレの断りではなく、理由を丁寧に伝えた。

彼女が言っていたからだ。

「誰もお断りの理由を教えてくれないから、悩んでしまうんです」

それなら、せめて一人くらいは誠実に向き合ってもいいと思った。

◆あとがき:誰かのせいじゃない。けど、何かが間違っている

婚活は、本人だけでなく、その周囲──家庭環境、金銭感覚、支援者のあり方までが結果に影響する。

だからこそ、

「この人、いい人なのに、なぜ結婚できないんだろう」

そう思ったときこそ、構造的な課題に目を向けるべきなのかもしれない。