婚活に関心のある人なら、「婚活市場は男性不足」とよく耳にするでしょう。しかし、一部では「男性不足は嘘だ」という意見も見られます。
実際のところ、婚活市場において男性は本当に不足しているのでしょうか?
この記事では、データや実情をもとにこの問題を掘り下げ、「男性不足は事実である」という結論を導き出します。
1. 「男性不足は嘘」と言われる理由と、その誤解
「現在婚活市場は女性余り」「婚活市場に男性が足りない」といった話に対して、
「それって結婚相談所が男性会員を増やすために言ってるだけでしょ?」
という意見を見かけることがあります。
こうした“男性不足は作られた話”という見方の背景には、いくつかの理由があります。
■ 「女性ばかりがいいねをもらっているように見える」現象

マッチングアプリを使っていると、女性が何百、何千もの「いいね」をもらっているのを見かけることがあります。
それに対して男性側は、「全然マッチしない」「いいねすら来ない」と感じる人が多い。
この差が、「男性はむしろ多すぎる」「女性が余ってるなんて嘘」と思わせるきっかけになっています。
でも実際には、アプリには恋愛目的・遊び目的の男性も多く、本気で結婚を考えて行動している男性はごく一部。
婚活市場に限って言えば、“女性が余っている”という状態は現実として存在します。
■ 婚活に消極的な男性も“市場の一部”として語られている
「独身男性はたくさんいるじゃないか」という声もよくあります。
たしかに未婚男性は多いです。でもその中には、婚活に参加していない人や、結婚そのものに興味がない人も多く含まれています。
婚活市場というのは、「結婚したいと考え、実際に行動している人たちの集まり」。
その中で見ると、やはり行動している男性が少ないというのが実態です。
2. 婚活市場における男性不足の現実
では、婚活市場の実態はどうなっているのでしょうか?具体的なデータや実情をもとに、男性不足が事実であることを示します。
1. 婚活サービスの男女比に大きな偏り
多くの結婚相談所やマッチングアプリでは、女性の登録者数が男性を大きく上回っているというデータが出ています。
- 結婚相談所では、女性会員が男性の1.5〜2倍に達することも。
- マッチングアプリでも、女性は無料で利用できる仕組みのところが多く、その分登録数が増え、結果として男性側の競争が激しくなっています。
実際、「女性はたくさん“いいね”をもらうけど、男性は全然マッチングしない」なんて話はよく聞きますよね。
2. 男性の“結婚したい熱”がやや弱め
内閣府や人口問題研究所の調査によると、
18〜34歳の未婚男女のうち「いずれ結婚したい」と答えたのは、
男性が81.4%、女性が84.3%。この段階では差は小さいように見えますが――
「できれば早く結婚したい」と答えた人の割合では、
【男性は17.6%】、【女性は24.1%】
明らかに温度差があります。
さらに、「一生結婚するつもりはない」と考える男性は「17.3%」、「女性は14.6%」。
じわじわと差が出てきています。
つまり、結婚に前向きで実際に動いている男性の数が、女性よりも少ないのは事実なんです。
3. 婚活に参入→脱落していく男性たち
婚活市場に入ってきたものの、うまくいかずに早々に撤退してしまう男性も少なくありません。
- アプリでは人気の女性に男性が集中してしまい、競争が激化。
- 結婚相談所では、年収や職業など「条件面」で求められるハードルが高い。
- 「出費がかさむ」「うまくいかない」「自己肯定感が削られる」――こうした理由で気力を失い、フェードアウトする男性も多いです。
4. 女性が重視する「年収」へのプレッシャー
婚活では、「男性=経済力ありき」みたいな空気があります。年収をクリアしないと相談所に登録すらできないこともありますよね。
一方で、女性には年収の基準が求められないことが多く、「なんで男だけ…?」と感じてしまうのも無理はありません。
この構造が男性の心にプレッシャーを与え、「自信がないから婚活しない」という選択につながっていく――その結果、婚活市場における“真剣な男性”はますます減っていきます。
3. 男性不足の今こそ婚活市場へのチャンス
男性不足が進む今、婚活市場において男性には大きなチャンスが広がっています。
- 競争相手が少ないため、婚活に積極的に取り組めば成功率が高まる
- 結婚を真剣に考える女性が多く、マッチングの可能性が高い
- 自分磨きをすれば、より魅力的な相手と出会える可能性が上がる
これまで婚活に踏み出せなかった男性も、今こそ市場に参入する好機と言えるでしょう。
以下の記事を参考にしてみてください。
4. 「男性不足」は事実。そして、それは“チャンス”でもある
ここまで見てきた通り、「婚活市場で男性が足りていない」のはデータ的にも実感としても間違いない話です。
筆者も、結婚相談所で活動していますが、アドバイザーの方々も、「今の婚活市場は男性が不足しています」とおっしゃっています。
総人口では男女比は均等でも、“婚活という場に出てきている男性”は女性よりずっと少ないんです。
でも逆に言えば――
だからこそ、今の婚活市場は“男性にとっては狙い目”。
- 競争相手が少ないから、目立ちやすい
- 真剣な女性が多いから、結婚までの距離が近い
- 今から自分を磨けば、他の男性と差をつけられる
これまで「婚活はちょっと…」と迷っていた人も、今こそ始めるタイミングかもしれません。
婚活市場の「男性不足」という現実は、見方を変えれば“武器”になります。
だからこそ、今のうちに一歩を踏み出してみてはどうでしょうか。